Hej! スウェーデン語専攻4年のHiyoriです。
今回は、ストックホルム大学に留学した私の留学体験記をご紹介します。
基本情報
📅留学期間:2022年8月〜2023年6月
🏫留学先:Stockholms Universitet (ストックホルム大学)
✏️コース:Department of Asian and Middle East Studies(アジア・中東学部)
💲留学費用:寮費6500kr/月(光熱費・水道代込)
大阪大学外国語学部ーストックホルム大学アジア・中東学部間の交換留学制度を使いました。
(アジア・中東学部には、日本語のコース・プログラムがあります。)
費用は総額200万円強かかりました。(食費、寮費、生活費、渡航費、保険費、旅費等)
交換留学生は大阪大学に学費を納める必要があります。ただ奨学金が充実しているため、全費用のうち半分程度は給付型奨学金で賄うことができました。スウェーデンの物価は高いので、奨学金には非常に助けられました。
留学先の環境
スウェーデンの首都で、北欧5か国で人口最大の都市です。14の島が57の橋で繋がってできた街は、「北欧のベネチア」とも呼ばれます。映画『魔女の宅急便』の舞台になっていたり、バンド「ヨルシカ」のアルバム『だから僕は音楽を辞めた』のジャケット写真の撮影地でもあったり、日本で最もよく知られたスウェーデンの都市の一つと言えるでしょう。環境政策や地下鉄アートでも取り上げられます。
ストックホルムは、スウェーデンの人、物、情報が集まる賑やかな街でした。特に私のようにスウェーデンの芸術に興味がある人には適した環境です。多くの博物館や美術館に無料で入場できたり、誰でも参加できる音楽イベントがあったりしました。(2024年8月現在も、いくつかの博物館では入場無料を継続しています。)
生活面において、ストックホルムで不便を感じたことは一度もありませんでした。中心部まで出ると基本的には何でも揃います。価格は日本の2,3倍ですが、ユニクロもアジアンマーケットもあって安心でした。また治安についても、私が留学した時は全く身の危険を感じませんでした。(情勢は日々移り変わっているので、こまめにニュースを確認してください。)留学の懸念点に成り得るかもしれませんが、物価は高いです。日本の1.5倍〜2倍程度を想定してください。
大学について
ストックホルム中心部から電車で10分で着きます。立地、交通の便は非常に良いです。Frescati Campusを始めとした3つのキャンパスと複数の施設があり、学部によって使用するキャンパスや建物が異なります。私はFrescati (メインキャンパス)で授業を受けていました。豊中キャンパス程ではありませんが、そこそこ大きいキャンパスで、最寄駅から教室までは歩いて10分程かかります。留学生の多くは、Frescatiから徒歩15分程の場所にある寮に住んでいます。Albanoは近年新設された、非常に綺麗なキャンパスです。Frescati から20分程度歩いた場所にあります。
授業スタイルは日本と大きく異なります。授業数は週に5〜8コマ程度でした。授業は2、3時間あり、1時間ごとにコーヒー休憩があります。予習課題が多く、毎週4、5本の論文を読み、授業テーマについての意見を持っておく必要がありました。交換留学生用の授業から、一学期に取る単位数の上限・下限に合わせながら、興味・関心に合わせて好きな授業を選ぶことができます。私はSwedish Literature、Swedish Film and TV Culture などを取りました。授業では議論の時間が必ず設けられたため、他国の学生と議論やグループワークをする力がつきました。
学生生活について
ストックホルム大学が主催する言語カフェでは、日本語を勉強する学生と交流できます。自分の国や言葉について説明するのは案外難しく、日本の歴史や考え方を再勉強するきっかけになりました。また同じコーディネーターの日本人学生ともかなり親密になりました。留学後も彼らとの関係は続いており、いつも多くの刺激を受けています。
知人のお家で Valborg を一緒にお祝いしたり、外部のMeet Up の方々と BBQ やビーチに行ったり、スウェーデンらしい季節行事も体験できました。首都に住みながらスウェーデンらしい活動ができたのは、現地に住む方々のおかげです。
趣味の写真活動では、オーケストラやポートレートの撮影を行いました。写真を好きだと言い続けてよかったです。お渡しした写真より何倍も素敵な思い出を頂きました。
大学の休暇を利用して、スウェーデン国内外の旅行にも行きました。留学前に勉強したフィンランド語、デンマーク語、ノルウェー語を活かす機会になりました。また、各国の違いを肌で感じることができました。
留学を振り返って
交換留学は準備に約1年間かかりますし、留学先の授業をこなすのにも骨が折れます。しかし、交換留学を選び、ストックホルム大学に留学したから学べたことが山のようにありました。特に学問や経験への向き合い方、失敗した後の立ち上がり方、行動量と熱意の大切さは、これからも忘れずにいます。強い目的意識を持って大学に進んだ・留学に来た仲間と出会えたことも非常に貴重でした。留学後も熱意を持って自分の道を突き進む彼らを見ると、今日も頑張ろうと思えます。
1年間の留学で、価値観が根幹から揺らぐほどの多くの学びと出会いを頂きました。この1年間を忘れずに、これからも精進します。スウェーデンありがとう、またね! Tack och vi ses!