Tjena!
スウェーデン語専攻4年のKuyusukeです。
今回は私が滞在していた留学先についてご紹介いたします!
基本情報
📅留学期間:2022年8月-2023年5月
🏫留学先:Grebbestads folkhögskola
✏️コース:Särskild kurs Kock – inriktning marina och närproducerade råvaror(特別料理コース – 水産物と地域の食材)
💲留学費用:寮費4,600kr/月(平日の朝昼食込) + 5,000kr/年
料理に関する材料費などは学校持ちでした!
これに加えて交通費や交際費、留学中の旅行費なども含めると合計で200万円ほどは費やしたと思います。
留学先について
・Grebbestadについて
港町の田舎です。ヨーテボリからバスを2回乗り継いで2時間半と、かなりアクセスは悪く初日は本当に到着するのか不安でした。
一方で、田舎だからこそ味わえた非日常があったと思っています。Grebbestadはスウェーデン人にとってリゾート地のような場所らしく、別荘のような家屋が複数立ち並んでいます。夏になるとスウェーデン各地から人がやってきて休暇を過ごしていました。海の真横ということもあり風が吹き荒れる日が多いですが、それも込みで非常に心地よい気候の素敵な場所です。
徒歩圏内にスーパーマーケット(ICA NÄRAとCOOP)やスポーツ用品店(Sportshopen Grebbestad)があり食料調達や日用品調達には困りません。港町ということもあってか比較的他地域よりも水産物が安価で手に入り、ありがたいタンパク源となります。基本的な生活用品の調達には困らないどころか、選択肢が豊富とさえ言えると思います。
また、バスで北上したところにあるStrömstadという街にあるアジアンスーパー(asian market)では各種日本製品が手に入れられます。米やカレールーなども購入できるので、日本食が恋しくなったらぜひ訪れてみてください。
・Grebbestads folkhögskolaについて
1875年から続く歴史ある学校です。コースが複数あるだけでなく寮も多いので、授業時間外での他学生との交流も多いです。朝食と昼食は全寮生が利用できるので、そこで他コースの友人と交流をする機会もありました。
ほとんどがスウェーデン人なので、授業のみならず日常会話、学校アナウンスまでも全てスウェーデン語を使用することになります。ただし大阪大学からの留学は少なくないようで、留学生に対する受け入れ態勢は整っています。先生の中にも1人日本人の方がいらっしゃる(2024年9月現在)ので、困ったときは彼女を頼りましょう。
寮の部屋はワンルームで、シャワーとトイレが各部屋についています。キッチンは共用なので、夕飯を作る際は寮の友人と一緒に作ることもありました。部屋や寮の入り口はオートロックになっているので、深夜にうっかり外に出てしまうと大変なことになります。気をつけましょう。
・コースについて
基本的に生徒が主体となり、料理したければ料理する、工場見学に行きたければ行くというような自由なコースでした。私が留学していたシーズンのみ開講していた特別コースで、2024年9月現在は閉講しています。
先生1名と生徒4名の小さなコースで、かなり生徒の自主性を重んじる先生だったこともあり自由な方針でした。海産物や地域の食材というのが1つのテーマでもあったため、授業の中で魚を捌いたり取ってきた海藻から出汁をとったりすることもありました。料理は学校の食堂の厨房をお借りするので、学校の食事系イベントの準備には基本的に携わらせていただけます。特にJulbordは2ヶ月ほどかけた壮大なプロジェクトで、大変でしたが終わった後は大きな達成感を味わいました。
また、私の提案で寿司を学校の食堂で振る舞わせていただく機会もいただけたました。米やすし酢、海苔、わさびなど原材料の調達に苦労しながらも最終的に提供に成功し、スウェーデンの友人たちから「God!(美味しいよ)」と言ってもらえた瞬間は涙が出そうになりました。
オールシーズン困難がなかったわけではないですが、総じて楽しいコースでした。
留学中の娯楽について
留学といえば旅行ですよね。私はドイツ🇩🇪/ベルギー🇧🇪/フランス🇫🇷/イタリア🇮🇹/ノルウェー🇳🇴/イギリス🇬🇧に訪れました。かなりオーソドックスなラインナップですが、どの国も非常に楽しかったです。
個人的なおすすめはベルギーですね。ワッフルの概念が覆され、革命が起きると思います。ベルギーの #maisondandoy へぜひ足を運んでみてください。
留学全体について
大阪大学外国語学部スウェーデン語専攻で学んだスウェーデン語をフルに活かし、最大限にスウェーデンを感じることができるのがFolkhögskolaという選択だと思います。留学という選択の理由は人それぞれだと思いますが、人生のモラトリアムを得たい、価値観を広げたい、スウェーデン語を全身で感じる生活がしたいといった考えをお持ちの方には打ってつけでしょう。月並みな表現ですが、本当に自分の世界観が変わります、広げられます。
今現在これを読んでくださっている方、皆様がどんな人生のステージに立たれているとしても応募できるというのもFolkの魅力です。高校生の方々はぜひ弊専攻でスウェーデン語を学び現地へ、社会人の方々は英語力を活かして現地へ赴いてみてください。
正直な話、留学は「常に楽しいワクワクするもの」ではありませんでしたが、その10ヶ月から逃げ出さずに生き抜いた経験や、この中で得られた数々の貴重で楽しかった経験は一生の宝物になると確信しています。そんな経験を、留学という選択肢であろうがなかろうがぜひ皆様も積んでいただければ嬉しく思います。
長々とした文章を読んでいただきありがとうございました!
今後の投稿もぜひ楽しみにしていただければ幸いです!
Tach och vi ses!