スウェーデン留学体験記⑦ フォルク・アドベンチャー

Tjäna! スウェーデン語専攻4年のTeeeeetです。今回は僕の冒険的な留学体験を紹介させて頂きます!

基本情報

留学期間:2022年8月~2023年5月+サマーキャンプでの1週間のインストラクター
留学先:Hjälmared Folkhögskola
コース:Äventyrscoach(アドベンチャーコーチ)
留学費用:寮費7080kr/月(個室、平日三食+フィーカ付き)、学校のスキー旅行で別途5000krほど。長期休み、週末に頻繁にヨーロッパの国を旅行したので留学期間のトータルはかなりの額になったが、留学自体は渡航費や生活費、保険料込みで150万円ほど。

留学先の環境

・Alingsåsについて
学校はAlingsåsという町から路線バスで10分ほど(徒歩だと1時間かかるが自然が心地良い道)。Alingsåsは首都ストックホルムと第二の都市ヨーテボリを結ぶ電車や高速道路の沿線にあって、ヨーテボリへは電車で最速30分。ICA Maxiという大型スーパーや服屋、スポーツショップ、日用品店、レストラン、バー、ボーリング場、ジムなど基本的にAlingsåsに行けば大体なんでも揃う。

・学校について
敷地がまぁまぁ広くて、寮の建物が点在し、教室の棟や体育館、グランドなどがある。湖に面していて、夏は放課後に友達と湖で泳いだり、桟橋で日光浴、湖の周りの遊歩道を散歩したりBBQをした。寮にはサウナがあり、夕食後に友達とサウナで語り合うこともあった。食事は金曜の夕食以外の平日3食とフィーカ(コーヒー休憩)が出て、バイキング形式で毎食お腹いっぱいになれた。毎週土曜日の夜は各寮の持ち回りで夕食を作って、寮に残っている人達で食べて、それからゲームをしていて、他コースや他の寮の人達と仲良くなることができた。寮対抗のイベントや先生たちによる演劇、ハロウィーンパーティーやクリスマスパーティーなど、年間を通じて様々なイベントも用意されている。

・Äventyrscoachについて
アウトドア系と運動系のカリキュラムから構成されていて、学校の体育館や町のジムでのトレーニングの授業や、ハイキングやカヌー、ジップライン、マウンテンバイク、自分達でテント代わりの寝床を作ってそこで一夜を過ごすキャンプ、ノルウェーでの1週間の登山、ボルダリングやクライミング、冬にはカーリングや、アイススケート、一週間のスキー旅行、スノーモービル体験や雪山でのキャンプなど様々なアウトドアアクティビティを通じて雄大で美しいスウェーデンの自然を体験することができるコース。座学も充実し、解剖学や栄養学、動機付け会話法、リーダーシップ、マッサージ、トレーニング理論などの授業があり、パーソナルトレーナー実習などもあって本格的。他に希望者向けでギターのクラスや外国人や移民向けのスウェーデン語の授業も受けることも可能。僕の年のコース=クラスは9人で始まり、途中で辞めたり新しく入った人がいたが、最後は7人でコースを修了した。留学期間の後半は座学がほぼ同じカリキュラムの運動系コースと一緒に授業をして、20人ほどで授業を受けていたためクラスメイトは多くなった。
僕の場合はコース終了後にEUのサマーキャンプのインストラクターとしてスウェーデンとポルトガルからの参加者に向けて1年間コースで学んだことを活かしてコースの他の生徒と一週間のキャンプの企画運営をした。

留学を振り返って

実は最初は別のコースを申し込んでいたところ、定員がいっぱいで、「Äventyrscoachなら空きがあるから、そっちはどう?」と直談判を受け、これもご縁と思いÄventyrscoachに留学することにした。実際留学してみると、都会育ちで普段触れることのなかったスウェーデンの大自然に触れながら多種多様なことをのびのびと経験でき、このコースにして正解だったと思えるほど充実した留学生活だった。交友関係もキャンプの授業などで寝食を共にしたことや人数が多くなかったこともあり、クラスメイトとより親密な関係を築くこともでき、授業外でもイベントや友達繋がりで違うコースの人と仲良くなることができた。また、休み期間や週末を上手く利用してリュック一つで約20ヵ国を学生貧乏旅行するなど日々楽しい毎日だった。授業内外問わず1年間の留学で、それまでの人生分以上の経験をしたことで、視点や視野が広がり人間として大きな成長ができ、自信を持てるようになったことが、留学を通じて得た一番大きいものだと感じている。

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