Tjena! スウェーデン語専攻4年のえぬさくです。
今回はルンド大学への交換留学中のお話をご紹介します。
基本情報
📅留学期間:2022年8月〜2023年6月
🏫留学先:Lunds Universitet (ルンド大学)
✏️コース:Humanitiska och Teologiska Fakulteterna (人文学部・神学部)
💲留学費用:寮費3400kr/月(光熱費・水道代込)
交換留学なので、学費は阪大に納める形になります。
食費、渡航費、レジャーなど全て合わせて200万円ほどかかったと思います。
交換留学の場合は奨学金の募集が多いです。200万のうち半分以上は給付奨学金で賄いました。
留学先の環境
・Lundについて
スウェーデンの中では比較的大きな街です。中心部にはスーパー、カフェ、バー、映画館なども複数あり不自由なく暮らせます。市内循環バスやトラムが高頻度で運行しているので、市内の移動にも困りません。中央駅から電車に乗れば10分ほどでスウェーデン第3の都市Malmöに、40分ほどでデンマークのコペンハーゲンに行くこともでき、大きな買い物も簡単です。
中心部にはルンド大聖堂、植物園、博物館などの見所が多くあり、季節のイベントも楽しめます。郊外の環境にも恵まれていて、中心部から少し離れただけでスウェーデン南部の典型的な平たい地形が見渡せます。僕が住んでいた寮の近くには自然保護区があり、放牧されている牛と触れ合うこともできました。
・学校について
街中に散らばるように大学の施設が点在しています。留学先の人文学部の授業は基本的にSOLまたはLUXという、大学図書館の近くにある建物で行われていました。街中に散らばる他学部の図書館を利用することができるので、自分の関心に合わせて色々な図書館を訪れるのも楽しいです。
授業については、講義形式で進んでいく授業とセミナー形式で進んでいくものがありました。講義形式の授業は日本のものと同じように前で先生が喋っているのを聞くスタイルです。セミナー形式の授業は各回に読んでおくべき論文が与えられ、セミナーが始まる前に読んで、論文の中身や自分の意見を話せるようになっておく必要があります。講義形式の授業とセミナー形式の授業のどちらも授業中に学生同士で意見交換する時間が取られるので、講義形式だからといって気を抜いていると何も話せなくなります。
・学生生活について
毎週水曜日の夕方に、学生団体主催で「言語カフェ」が開かれます。無料でコーヒーとお菓子が振舞われ、学びたい言語のテーブルについて交流するというイベントです。スウェーデン語のテーブルは、初級と上級に分かれています。上級のテーブルではスウェーデン語非ネイティブの間でかなりハイレベルなスウェーデン語が飛び交っています。日本語のテーブルに行けば日本語を勉強しているスウェーデン人や日本人と交流できます。自分は主にスウェーデン語上級と日本語のテーブルにいました。
そのほかにも、アジア人留学生が集う団体や外交セミナーを主催する団体など、様々な留学生コミュニティがあるので、自分の興味に合った場所を見つけられると思います。
留学を振り返って
交換留学は自由が多いです。強制的に何か一つに打ち込む環境に置かれない分、留学の目的を達成するためには相当の自律性と努力が求められます。実際、振り返ると「もっとこうしておけばよかった」と思う場面も少なくないです。しかし、世界中から集まる学生と交流する中で、「英語もスウェーデン語も両方伸ばしたい」という当初の目的は達成できましたし、大学のリソースを使って日本ではできない勉強もできました。なにより、スウェーデンで1年弱暮らす経験は何事にも代えがたいです。
留学前後の申請がやたら多くて大変ですが、自分の興味関心に合わせて自由な留学生活を送りたい人にとって、交換留学は魅力ある選択肢だと思います。これから進路を決める皆様の参考になれば幸いです。Tack och vi ses!