スウェーデン留学体験記③ フォルク・服飾コース

Tjena! スウェーデン語専攻4年の岡本尚倫と申します。
私が約10ヶ月間通った留学先を紹介させていただきます。

基本情報

📅留学期間:2022年8月〜2023年5月
🏫留学先:Axevalla folkhögskola(アクセヴァッラと読みます)
✏️コース:Mode och Design (服飾コース)
💲留学費用:寮費3560kr/月(平日の朝昼食込)
服を作る布などの材料費は1年で10万円程でした。
たくさん旅行に行ったので、渡航費や保険など全て合わせて200万円ほどかかったと思います。

留学先の環境

・Axvallについて(学校名はAxevallaですが、町はAxvallという名前です)
ストックホルムやヨーテボリなどの都市とは異なり、人口も少なく自然も非常に多い地域です。過去に同じ学校に留学されていた先生から「人よりも牛の数の方が多い」と聞いていたのですが、到着してすぐそれが決して嘘では無いことを知りました。
ですが田舎だからこそとてものんびりできる環境で、近くにはハイキングやBBQができる森や湖、牧場などが広がる素敵な地域でした。
Västra götalandという地方にあるこのAxvallという町は、人口も少なく、一番小さなスーパーマーケット(ICA NÄRA)と小さなピザ屋、あとは学校があるだけで、他は特に何もありません。しかしバスで隣町まで行くとショッピングモールやレストランなどが沢山あるので、適度に遊ぶこともできます。
隣町のSkövdeからストックホルムまでは3時間程度、ヨーテボリまでは1時間半程度なので、2つの大都市へのアクセスが良いというところがこの町の魅力です。

・学校について
150年の歴史がある学校です。現在大阪大学で教鞭を執られている二人の先生も、この学校の卒業生です。寮がたくさんあり、コースも色々あるのでたくさんの人と出会うことが出来ます。先生方もとても優しく、日本人留学生の私に対してもとても丁寧に接してくれました。
寮は一人部屋ですが、シャワーとトイレは基本ついておらず、共有になっています。一つだけ部屋にトイレがついている寮があるので、気になる人はそこを希望すると良いです。

・服飾コースについて
本格的な服作りを勉強できるコースです。パターニングから布の裁断、縫製まで全て自力でできるようになります。恐らくスウェーデンのフォルクの中でも最も服作りに特化したコースはここだと思います。
コースには私を含め服作り未経験の人がたくさんいたので、初心者でも安心して学ぶことができます。10ヶ月間で服飾の基礎やデザイン・デッサンの基礎を学び、実際にズボン、シャツ、ジャケット、ベスト、ニット、など沢山の服を自分で作ることになります。
コースには20代くらいの人が多く、先生もとても優しいので過ごしやすい環境でした。

留学を振り返って

大阪大学外国語学部スウェーデン語専攻は、交換留学ではなくフォルクへの留学という選択肢をとることができ、なおかつそのルートが代々正式に受け継がれている数少ない学科です。スウェーデン語という比較的マイナーと言われている言語を学んだ上で、その知識・能力を最大限発揮できるような選択肢がある弊専攻は、外国語学習者にとって理想的な環境であると言えると思います。何より、フォルクに留学すると語学力に加えてコースの専門知識も一緒に身につけることができることが大きな魅力です。
留学は自分の目的・夢と照らし合わせて決めるべきものですが、もし語学留学をしてみたい方がいれば、フォルクという選択肢は非常に魅力的だと改めて感じます。
長々と失礼しました!Tack och vi ses!

目次